CYBER GRANDPRIX -CHAMPION SHIP-

■PROJECT YNP
■オリジナルシステム
■レースゲーム
■全年齢
http://www.project-ynp.com/


                                 (2003.05.25)
▼概要・システム
 長かった開発を終え、満を持しての発売となったアニメ『サイバーフォーミュラ』シリーズの二次創作レースゲーム。

 モードは、グランプリ全4戦を戦う「CHAMPION SHIP」、ストイックにタイムを追い求める「TIME ATTACK」とリプレイデータと対戦する「TIME ATTACK WITH GHOST」の3つ。このほかに、セーブしたデータをリプレイする「REPLAY」やOHPと連携した「RANKING」で自分の腕前を確認することが可能だ。
 最初に触れた操作感は、「重い」のひとこと。それなりに慣れを要求するゲームで、軽い気持ちで流すようなプレイ感のレースゲームとは一線を画す。初めて「アーケード版」のリッジレーサーのハンドルを握った、という感じで分かるかなぁ。とにかく、自在にマシンを動かすには、ちょっと練習が必要だろう。パッド対応なので、好みのパッドを使用して練習に励むべし。

 使用できるマシンは9台+α。作品的には『ZERO』か『SAGA』以降のものがネタにされているらしく、ラリーモードにチェンジしてオフロードを走ったりはしない。オンロード専用のゲーム。各マシンにはすべて差が付けられており(色違いでも微妙に形状や性能が違ったり、にメーターなども違う)、マニア心をくすぐる仕様になっている。コースは現時点で4コース。今後、追加DLデータなどでコースが増えるらしいので、そちらも期待したい。
▼シナリオ・テキスト
なにもない。
▼イラスト・グラフィック
 CGに関しては文句なし。なによりマシンのモデリングがすばらしい。これを自在に動かせるだけでも、ファンにとっては十分なのではないだろうか。それに比べると背景は少々寂しく見えるが、背景の方も同じクオリティでやられた日には、どんなにマシンパワーがあっても足りそうにないのでベターな選択だったのではないかと思う。ケチを付けるとしたら…………コーナーを回るときに前輪が曲がっていない? とかのアラ探しのレベルになってしまう。
 また、これらのCGをより効果的に見せているのがリプレイモード。リプレイ中の視点の切り替えはオートだが、これが無茶苦茶格好いい。店頭とかでデモってるとしたらコレ(同人ソフトを扱っている店だけでなく、PCパーツ屋でデモっていることもある)なので、ぜひとも一見してみて欲しい。
▼サウンド・SE
 サウンド周りは悪くないと思うが、燃え走るにはちょろっと物足りない感じ。自分で差し替えられたらなぁと不遜なことを考えてしまいます。SEはかなりいい感じ。ギアチェンジやらブーストやら、原作っぽくてたまりません。
▼総評
 非常に良質のレースゲーム。PCでレースゲームが遊びたいなら買い。『サイバーフォーミュラ』が好きで、素で「エンジン臨界点までカウントスタート」と口走れたり、トルネードバンクで勝負を賭けたくなるような人は絶対買い。
 グランプリモードではタイム制限によるゲームオーバーはあるものの易し目の設定なので、ヘタはヘタなりに遊んでもクリアできる親切設計。もちろんタイムアタッカーには、コンマ単位を削るプレイが楽しめるだろう。競う相手が居てこそのタイムアタックなので、OHPでランキング登録できるのもうれしいかぎり。
 ただ、必要とされるマシンスペックが若干高いので注意。ウチはグラボがGeForce2MXだったため、時折警告が出た(そこ以外はすべてクリア)。買うなら、事前にチェックしておくべし。そして、現在サンライズとの協議中で販売停止していることで、今後どうなるかは不明だが、無事解決して販売の再開やらコース追加DLなどを切に願うばかりだ。
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