ひぐらしのなく頃に -祟殺し編-

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                                 (2003.08.23)
▼あらすじ
 両親の好みで、都会から雛美村へと引っ越してきた少年、圭一。大きく変わった環境がで新たな友達を得、楽しい日々を送ってきた。
そんな日々を送る彼らに、忍び寄る「なに」か。
人の手による犯罪か、祟りのもたらす粛正か、それとも「なに」かによって引き起こされる「なにか」か。
毎年この季節に訪れる確かな不幸。この雛美村に伝わる「綿流し」の日は、すぐそこに迫りつつあった…………。
▼概要・システム
 基本的なシステムは、前回のレビューを参照。
▼シナリオ・テキスト
 今回のシナリオは「祟殺し編」。3つ目のシナリオにあたり、ちょうど前半折り返し地点というところ。圭一と沙都子がストーリーの中心となる。
 で、中身の方と言えば、コレまでの2作に比べて少しパワーダウンした感じ。前作、前々作では傍観者からの巻き込まれだった圭一(主人公)だが、今作では積極的に関わっており、なんだか福本マンガを読んでいるような雰囲気。そのために祭りに付いての描写がなかったりと多少話の展開を急ぎすぎている感がある。それとオチがオチなので、お話しのまとまりになんとなく納得がいかないとか、ちょっと置いてきぼりを食らった感じがする。
▼イラスト・グラフィック
 原画や背景は前回とほぼ同じものを流用。ゲストキャラの監督兼お医者様とテキストには登場していたものの、ようやく立ちグラフィックをもらった知恵センセイが追加。それと極々一部の人には萌え? でヤバめな沙都子の立ちグラフィックもある。どのぐらいヤバいかというと、リカヴィネのお風呂ぐらいヤバい(笑)
▼サウンド・SE
 音楽周りもこれまでとほぼ同じ。2種類の曲を組み合わせて使うってのは、今回の演出で初めて使われたモノだと思うし(聞き間違えてるかもしれない)。
▼総評
 上の方には書いてませんが、今作にはこれまでの「鬼隠し編」と「綿流し編」の2シナリオも入っています。つまり、合計3シナリオ入っているということです。新作の「祟殺し編」を遊ぶには、前シナリオを終えてないといけませんが、シナリオロックを解除することでいきなりプレイが可能となる。とはいうものの、前2作のプレイを前提に作られているので、当然遊んで置いた方がいい。というか、遊んでいないと分からないことだらけだと思う。
 で、今回の「祟殺し編」だけで見ると、ちょいと残念。なんとなく足りないというか、しっくり来ない。元々、謎を残したまま終わるシリーズだが、今回のは「……謎?」という感じがするというかなんというか。ネタバレもあるのであまり書けませんが、そんなところ。 それでも結構楽しめますし、なにより安い。シナリオ1本ぶんで100円だし、初めて手にするならシナリオ3つと、よりオトク。シナリオごとに完結or解決してないじゃないか! と怒るような人は回避した方がよい。ちょっと時間がかかっても、結構面白いし最後までつきあおうじゃないの、ってな人むけの(たぶん最終的には)長編ビジュアルノベルです。
先日、新たにネタバレ掲示板ができたので、謎について悶々としているのなら行ってみてはいかがでしょーか?
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