ポリゴンラブ2

■PURPLE HEART
■オリジナルシステム
■リアルタイムポリゴン描画Hゲーム
■18禁
■2000円?(店頭だと2500円+消費税)
http://www95.sakura.ne.jp/~purpleheart/

                                 (2005.12.17)
▼概要・システム
 髪型や服装を好きなようにコーディネイトして、好みの姿につくりあげた妹「のような」女の子とエッチしちゃおう! という非常にコンセプトの分かりやすいポリゴンエロゲーです。システムは前回の「ファイナル体験版」とほぼ同じですが、新しく追加された部分やなくなった部分もあるので、改めて紹介していきます。

 モードは「ストーリーモード」と「とことんHモード」の2つ。「とことんHモード」は、インストール直後には表示されていません。このモードは、「ストーリーモード」で選択できる妹の「顔つき」3タイプすべてをクリアすると出現するとのことです(グッド、バッドは関係ないみたいです)。
 「ストーリーモード」は、その名の通り用意されたストーリーに沿ってプレイしていくモードです。「ストーリーモード」で選択した服装や髪型はオートセーブされます。ですが、「ストーリーモード」の経過をセーブすることはできません。まぁ、1プレイが約15〜30分ぐらいなので、なくても別にかまわないレベルです。
 「とことんHモード」は、「ストーリーモード」で選択したことのあるパーツを使い、自由に妹をコーディネイトしてエッチができるモードです。サークル発表では668818011586560000通りの妹がコーディネイトできるそうです。エッチできる場所は、「ストーリーモード」でエッチできる3カ所から選ぶことができます、ここでコーディネイトした妹のデータは、最大8つまでセーブすることができます。 なお、ストーリー的に見ると「とことんHモード」は、「ストーリーモード」の後日談にあたるようです。よって、処女妹プレイを楽しみたいのなら、「ストーリーモードを遊ぶこと以外選択肢はありません。

 ゲームのシステムは、強制フルスクリーンのAVGです。メッセージを進めるには、メッセージウィンドウ内にマウスカーソルをあわせていなければならない点も歴代の体験版同様です。分かってはいても、ちょっと残念。Crtキーを押すとメッセージスキップができます。そして左クリックを押しながらマウスを動かすと視点変更、右クリックを押しながらマウスを上下すると画面が拡大縮小します。これまでの体験版にあった「視点変更ボタン」はなくなっています。

 ゲームのメインとなるHシーンは、上記のシステムに加えて主人公とヒロインにそれぞれ「興奮度ゲージ(サークル公式見解がないので仮称)」が追加されています。Hが始まるといくつかコマンドが表示されます。それを選ぶと興奮度ゲージが上昇していきます。もちろん、選んだコマンドによってそれぞれの上昇具合は変化します。それぞれのゲージが右端に到達すると、イクことになります。このシステムは「ストーリーモード」だけで、「とことんHモード」では採用されていません。よけいな煩わしさなくHにのみ没頭して欲しいということなのでしょう。
▼シナリオ・テキスト
 お兄ちゃん(主人公)の性格は相変わらず妄想と欲望一直線気味のおばかさんですが、妹(ヒロイン)は意外と常識人です。それでもやっぱり、ネジ2本ぐらい抜けてそうな気がしますけど(笑)
 妹に関しては、カスタマイズの項目に「顔つき」というものがあり、「普通」「つり目」「たれ目」の3タイプが選べます。それぞれに性格の違いとかがあれば面白かったのですが、声の関係もあってかどのタイプを選んでも妹のセリフは変化しません。もうちょっと頑張ってほしかったところです。

 ストーリーは前半が妹をカスタマイズ、中盤に遊園地でデート、そして最後に妹とエッチという感じです。ストーリー自体はとても短く、カスタマイズに悩む時間を除けば15〜20分ほどで終わります。非常に短いのですが、元々ストーリーを読むというよりいろいろなコスチュームに身を包んだ妹で何回も遊ぶ、というゲームなのである意味正しい仕様だと思います。とはいえ、妹の姿形以外は何も変わらないので、正直物足りないところがあります。。エッチできる場所はストーリーの中盤に自室、体育倉庫、地下鉄内の3カ所を選ぶことができます。基本的にテキストの内容がちょっと変わるぐらいで、場所による違いはありません。ストーリーは一本道でエンディングはグッド(エッチで一緒にイッた)かバッド(エッチで一緒にイケなかった)の2つです。

 テキストは、やはりおバカなカップルなノリ全開です。エッチ以外は空気読めていないお兄ちゃんのセリフが素敵です。お兄ちゃん先イキバッドエンドの空気読めてなさは最高なので、一度は見ておくべきでしょう。また、エッチシーンでのテキストですが、コマンドごとに3,4回つぐらいまで変化します。
▼イラスト・グラフィック
 キャラクターは2人は、リアルタイムポリゴンで作成されています。パッケージの裏に動作環境が掲載されており(サークルサイトにも明記してあります)、Pen3 800Mhz、VRAM32M以上からと結構古いマシンでも動くことは動くようです。ただ、推奨環境はPen4 2Ghz、Geforce4かRadeon9800以上と、動作環境に比べれば結構高めになっています。実際にどれぐらいの差が出るかは分かりませんが、なめらかに動く妹を見たいのなら、それ相応にスペックアップを図った方がいいかもしれません。ウチでは何の問題もなく動きました(※1)
 キャラクターのモデリングは問題ないと思います。少々オーバーアクション気味なところはありますが、女の子の感情表現は豊かで十分可愛いです。ただ、会話時の口パクなどがなかったのはちょっと残念です。ヒロインを飾る服装その他のパーツもいい感じです。なにより、ほとんど制限なくパーツを組み替えられるので、見た目的な物足りなさは感じません。ネコ耳が細かくピクピクするとこなんかは、小技が効いてていい感じです。また前回も書きましたが、着衣エッチは可能です。それどころか、「服の上から胸を舐め」たり、「Gパンの上から挿入し」たり(実際にはGパンをはいたままパンツ半脱ぎという謎なシチュエーション)と、お兄ちゃんの欲望の前には何者も障壁にならないことを実感できることでしょう。ネタとしてもマジとしても、最高級の着衣エッチを誇るゲームではないでしょうか。衣装をそろえるところは、前回も書いたとおり、コレクション魂をストレートに突くレイアウトとなっています。ストーリーはどうでもいいから、衣装だけ集めたくなること請け合いです。また、「とことんエッチモード」で衣装を選択すると、その衣装についての説明が見られます。これも結構楽しいことが書いてあります。

 背景は街やショップ、遊園地などは実写にエフェクトをかけたもの、お兄ちゃんの部屋や体育倉庫、電車内はポリゴンと場所によって使い分けられています。ぶっちゃけていえば、エッチするところとしないところで分かれているってところですかね。視点は主にキャラクターにフォーカスしているので、背景の細かいところまでは見えませんが、かなりよくできていると思います。
 で、『ファイナル体験版』で一番目がいってしまったアレやナニの黒●消しですが、完成版では白○消しになっています。肌色の上に載るものですから、黒に比べれば違和感は少なくなっています。でもはやり、妹の中で白○が動いているのは変わりません。服を着ているときは白○は表示されないので、妹に挿入した時点でお兄ちゃん側の白○を消すというのは無理なんでしょうか(一度入れたら、終わるまで抜くことはない)。あ、もちろん妹の側も白○消しです。はい。
▼サウンド・SE
 曲は4曲。オープニングに使われているジャズっぽいのは、聞いてても飽きがこなくていい感じ。曲数は少ないですが、そのほかの曲も聞いていて煩わしくなく、BGMとしてはいいと思います。SEはほとんどなし。マウスクリックと蝉の声、遊園地での人の声ぐらいかな。エッチの時にもなんのSEもありませんので、人によってはマイナスかも。そのかわりといってはなんですが、妹の声は充実しいて、通常会話から喘ぎ声まで完全フルボイスです。惜しむらくは、やはり性格のバリエーションがなかったということでしょうか。
▼総評
 発表から完成まで時間がかかったおかげなのか、お兄ちゃんが受験生から大学生にクラスチェンジしています。おめでとう! お兄ちゃん! でも、エロゲーする時は素っ裸で、っポリシーは改めた方がいいと思うよ。

 現在、一部のバグフィックスのためのパッチを配布予定だそうですが、バッチリ遅れているようです(一部の服装が出ないらしい)。フルコンプできないという点では致命的なバグらしいですが、ゲーム的にはそれほどクリティカルなバグではないのであまり気にしなくても大丈夫です。ただ、こちらも少しだけ目に付いたところがあるのでいくつか書いておきます。

●ゲーム中、スペースキーでメッセージウィンドウが表示/非表示ができるが、注意事項やサークルロゴ画面、エンディングで奇数回スペースキーを押すとタイトルメニューが表示されなくなる。
●「ストーリーモード」でもコーディネイトした妹をロードできる機能を付けたらどうだろうか。手軽にお気に入りの妹とプレイできて便利だと思うのですが。
●パソコンのないお兄ちゃんの部屋で『Hate/stay tight(初回版)』をどう遊ぶのか謎すぎです(笑)。ぜひ、ノートパソコンでも作ってあげてください。ぐらいかな。上のものほど緊急性があるというかないというか。

 さて、総合的なところでみれば、完成度の高いいゲームだと思います。でも、万人にお勧めできるかというと、そこまでは言い切れません。
 一番の理由は、微妙な物足りなさです。一本道のストーリーと妹の性格パターンが1つしかないというのが大きな理由です。繰り返しプレイを前提とした作りなので簡素な一本道シナリオは正しいとは思います。ですが、短いだけにちょっと物足りず、妹はいくら服装を買えても性格が同じなためにマンネリ感があるのです。確かに衣装の数という点でのボリュームは(色換えが多いとはいえ)文句ありません。ただ、それがトータル的な満足感に繋がるかというと、ああちょっと足りないなと思うのです。顔つきによる性格の差と、それに伴うボイスの変化が完備してれば、文句なしだったかな。ゲームにちゃんとしたストーリーを求める人には向かないゲームです。

 だがしかし、ポリゴンキャラOKで妹(年下キャラ含む)がストライクな人にとっては、神ゲーと呼ぶにふさわしい一本です。是が非でも買って、世界最強の萌え生物をコーディネイトしてください。
 ……それでもやっぱり、店頭で2500円はちょっとお高く感じるかも。値段的にはもう一声欲しかった感じですね。


※1 ウチの現在の環境。あれから少し上がってるので、念のためです。

Operating System: Windows 2000 Professional (5.0, Build 2195) Service Pack 4
Processor: Intel x86 Family 15 Model 2 Stepping 7, 2400MHz
Memory: 1024MB RAM
DirectXVersion: DirectX9 (4.09.00.0904)
Card name: NVIDIA GeForce FX 5500
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