二十四季　体験版
	■玉露飯 ■吉里吉里2/KAG3 ■小学生恋愛伝奇アドベンチャー ■18禁 ■確か300円だったような ■http://gyokuro.nekome.net/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　（2004.12.23）
	▼概要・システム
	基本的な概要はここを参照。 システム部分についての詳細は、こちらの『眠る蒼黒の教室』と変わっていませんが、若干の追加変更部分があります。まず、収録されているのがシナリオの途中までということか、シナリオのツリーが円環型ではなくコーン型になっています。これらを一定数クリアすることで、暫定的なエンディングになります。エンディングはバッドと完成版へのつなぎ的なものの２つかな。前作の体験版とは違って、経路が繋がっているシナリオなら時系列に関係なく戻ることもできます。おそらく、完成版ではできなるなるのではないでしょうか。また、現在と小学校時代とでは若干画面レイアウトが違います。画面の上下に黒い余白があるのが小学校時代、そうでないのが現在と見た目にもわかりやすくなっています。
	▼シナリオ・テキスト
	シナリオの基本路線は前回の体験版『パイロット版』と同じです。今回の攻略対象となるヒロインは「遠坂みどり」のみです。最後までクリアはできず、６〜７割ぐらい進めたところで終わる感じですかね。ただ、『パイロット版』頒布と前後して「プロットなどいちからやり直し」宣言がでていました。そのために一部設定などが変更されたらしく、この体験版でもそういった部分が見られます。キャラクターイラストが変化したことより、こちらの設定変更の方が違和感がありました。思い出せる点だけでいえば（間違っている可能性もあります）、 主人公……あまり変わってない。両親が登場し、料理上手なことが判明。 トラ（長瀬）……変化ナシ。 藤原……エロスな発言が増えた。親父っぽいエロ感覚に違和感あり。 雪乃……性格的には変わってないが、巫女としての設定が強化されている。 みどり……前よりやんちゃさが上がった感じ。『パイロット版』では弟や妹がいた気がするが、この体験版のゲーム開始時にはいない。おっぱい担当（笑） 七宮……相変わらず藤原ラブですが、性格的にちょっと丸くなったかも。お嬢様風を吹かせるイヤなセリフもありますが、『パイロット版』を遊んだ人なら「分かってるから無理すんな」って気分になれると思います。 といったところですかね。 　『パイロット版』以前の体験版を遊んだことのある人には違和感があると思いますが、新規で遊び始めた人はあまり気にならないでしょう。また、『眠る蒼黒の教室』から新規で登場を始めたキャラクター達が所狭しと動き回っています。現在はほとんどがサブ扱いですが、一部シナリオに絡む人もいそうな感じです。 　テキストも前作同様に読みやすい。ただ、今回のテキストはどうも、ライターのオヤジっぽさがかなり前面に出ているような感じもしてます。それほど顕著ではないのですが、どうもなんか変な感じ。今の小学生って、こんな感じなんでしょうかねぇ……？　一応、その覚悟はして置いた方がいいのかもしれません。１８禁ゲームですが、推奨年齢は25〜30歳じゃないのかなぁ（笑） 　あ、今回はエロはありません。せいぜい、お色気程度です？
	▼イラスト・グラフィック
	キャラクターデザインは、後期Verともいえる『眠る蒼黒の教室』と同じです。約１年ほど前に遊んだ時は、『パイロット版』から続けてプレイしたので違和感がありましたが、すでにその時のデザインを忘れかけているので、今回はあまり違和感はありませんでした。ただ、キャラクターデザインが現Verになったものの、イベントCGは昔に描いたのではないかと思われる部分が多々あり、立ちキャラよりもイベントCGの方が幼く見えてしまっています。これはこれでものすごいギャップがあるので、描き直すなりして統一（せめて、違和感のないレベルまで近づける）する必要があるのではないかと思います。立ちキャラのバリエーションは、遠近を別にして表情差分、立ち差分とかなりのパターンがあります。背景は実写にエフェクトをかけたものを使用。エフェクトのかかり具合は前作と同じで、結構キツ目です。また、『眠る蒼黒の教室』で試験的？　に使われていた霧や陽炎のようなのエフェクトですが、あの頃に比べてマシンへの負荷が減ったような感じがします。筆者のPCは変わってませんので、技術的に軽くできるメドが立ったのかもしれません。嬉しいことです（PC買い換えろという話もありますが）。他にも雨などのエフェクトが新規で追加されています。
	▼サウンド・SE
	なんと、この体験版ではサウンドが入っています。……とはいっても、タイトル画面だけですけどね。結構、いい感じです。本編に使われる曲がすべてこのレベルだったら、文句が出ることはないと思います。SEは前作と同様の使われ方をしており、クオリティの方も問題なしです。
	▼総評
	新規で何か良さげなものない？　という人に対して安心して進められる一本です。その場合、「キャラが小学生で18禁だけどOK?」と一言付け加えるのを忘れずに。それほど拒否反応を引き起こすようなシロモノじゃないですし、前の体験版からしてもエッチなところはそれほどキツくはないのですが、堂々と語るにはやっぱり危険な薫りがします。昨今の事件もありますしー。 　それ以外の概要的な総評は、以前に書いたレビューと大差ないです。逆に、以前までの体験版を遊んだ人ほど違和感が拭えず、引いてしまう部分があるかもしれません。受け付けなくなるほどのものじゃないんですが、どこかこう「違う」という感じがしてしまうのは筆者だけじゃないと思います。。個人的には、藤原君の豹変ぶりが最後までしっくりきませんでした。とはいえ、この先も作品を追おうと思うのなら、なんとか乗り越えねばならないんですがね。 　今回の冬コミでは、みどり編のラストまでプレイできるVerを頒布とのことでしたが、残念ながらダメになってしまったようです。そのため、この体験版と同じものが再販されるようです。でも、壁紙ぐらいは付いてるかもしれませんね。ただポスターの絵柄が、なんかちょっとヤバい感じ。裸ランドセルですか……。変なところに目を付けられないことを祈ります（苦笑） 　あと、このサイトを読んでおくと、ほんのちょっとだけ作品を理解する助けになるかもしれません。シナリオのネタバレとかなじゃなく、なんていうか四季折々の話？　っていうか、もしかして世間の常識？（私も細かくは知りませんでした）