Calvados 体験版

■呑んだくれソフト
■オリジナルシステム
■シミュレーションRPG
■全年齢
■無料配布……だったような気がする
■なし

                                 (2009.12.09)
▼概要・システム
 ファンタジー系のシミュレーションRPG。セーブ/ロードといったシステムやオプション的なものはなにもない。
 プログラムはSDL、らしい。WindowsでもMacでも動かせるプログラムっぽいようで、CDの中にはそれぞれに対応したVerが入っている。あと動かすには、Microsoft Visual C++もインストールしておかなくてはいけないみたいなのでご注意。
 画面構成は640x480のクォータービューなのですが、よく見る一般的な同系統のゲームに比べて角度がちょっと急な気がする(60-70°ぐらい?)。そのためか、画面を見ていると落ち着かず、何か疲れてしまう。画面レイアウトに特にこだわりがないのならば、もうちょっと角度を下げても良いのではないかと思う。
 ゲームシステムは、移動→攻撃→反撃がワンセットとなっていて、『ファイアーエムブレム』が一番近い。多数の武器を選択肢、コマンドで武器の選択ができるところも近いかな。ただ、システム周りが本当に不完全で、移動はしたらしっぱなしでキャンセルは不可。ターンエンドするかどうかの確認もなく、とにかく一発勝負な状態となっている。そういう仕様なのか未実装なのかは分からないが、もうちょっとユーザーフレンドリーなシステムになってもいいのではないかと思う。
 なお、全員が倒されるとゲームオーバーとなり、ゲームが終了する(タイトルに戻るとかではなく、プログラム自体が終了する)。
▼シナリオ・テキスト
 主人公は傭兵団の団長(主人公は女の子……女性の方があってるか?)で、何かを輸送するために町を旅立とうとするところから物語が始まる。たいした話もできないまま町が山賊に襲われて、その対処を始めるので詳しいストーリーは分からない。捕獲した「喋る蛇」がキーキャラクターになるんだろうが、その辺りも不明。
▼イラスト・グラフィック
 タイトル画面とキャラクターのバストアップを見た感じでは、特に問題はない。ドット絵の方もちゃんと4方向分描かれており悪くはないのだが、いかんせん画面が小さいためにインパクトがない。もうちょっとキャラクターの特徴が分かりやすい形、もしくはキャラクターが映えるように画面を大きくしてもいいのではないかと思う。ただ、戦闘時のアニメーションやステータス処理がおざなりな感じなので、この辺はキッチリ手を入れて欲しいところ。
▼サウンド・SE
 なし。なしなし。
▼総評
 現状ではゲームの体裁は整っているけど、遊んでいて楽しいものではない。
それどころか、敵の数と能力がプレイヤーキャラクターたちよりも圧倒的に上なので、遊ぶと言うよりも蹂躙されてゲームオーバーになってしまうため、楽しむどころか理不尽な印象、悪く言えばクソゲー臭が出てしまっている気がする。
 システム周りもまだまだ未完成なのは承知の上だが、個人的にはキャラクターのステータスなどを見る限り、それほど楽しめないかないう印象です。体験版とはいえ、もうちょっとプレイヤーを楽しませる仕様にしておいた方が、よかったのではないかと思う。

 もしこれが正式なバランスだったとしたら、完全にお手上げ様子見かパスってところです。
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