はるかなときのわすれもの お試し版

■HuntingBeat
■Nscripter
■ビジュアルノベル
■18禁
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                                 (2003.10.25)
▼あらすじ
朱い、朱い世界。
すべてが朱く染まる世界でひとりの少女と語り、そして別れる。懐かしの故郷へ戻ってきたためか、再びそんな夢を見るようになった。おぼろげながら残るかつての町と、開発が進んだ見慣れない街。
そんな故郷でひとり、生きていくことを決めた。
踏みしめるように町を歩き、思い出すように幼いころの遊び場だった山へ登る。
そこで俺は、夢の中の少女と出会った――――。
▼概要・システム
 数年ぶりに戻ってきた街で出会った夢の中の少女。彼女を中心に回り始める運命の歯車……とかなんとかそんな感じのビジュアルノベル。
▼シナリオ・テキスト
 シナリオとはいっても、プレイできるのは序盤のみ。プレイ時間は約30分ほどで全体の1/10とのことから完成した暁には、約300分(5時間)ぐらいの作品になる模様。HPからは今後のストーリー展開を予想することはできないが、キャラクター紹介を読んでいると誰がどんな役割で何をしそうとか、何が目的なのかなど比較的予想しやすかったりする。ポン刀振り回すセーラー服少女とか、古武道使う兄貴分や主人公とか、その辺だけ見ると武闘派とか活劇風な傾向の強そうな伝奇ものになりそうです。
 テキストの方はとにかく読み疲れます。作者が几帳面なのか、事細かに書きすぎるきらいのある描写は、冗長に冗長を重ねたような読みづらさ。そして画面を埋め尽くすかのように表示されていく文字文字文字文字…………。小説じゃないんだからというか、、ビジュアルノベル向きじゃないような気がします。何でもかんでも描写するのではなく、バッサリ切ってもうちょっとコンパクトにした方がいいと思う。あと難しめの漢字好みっぽいところがあるかも。
▼イラスト・グラフィック
 キャラクターの原画は、拒否反応がでるほど酷くはないが、それほど高いレベルではないです。塗りの方も右に同じ。ですが原画と塗りのバランスはちょうどいい感じかも。イベントCGはないです。背景は実写にエフェクト。薄目のエフェクトなので、現地を知っていれば分かる人がいるかも。もちろん私は分かりません。
▼サウンド・SE
 音関連はまったくなし。今回、音の偉大さがちょっとだけ分かった気がします。
▼総評
 遊び終えた感想は、疲れた〜ということだけです。システムもあまりいじってないのか、セーブ/ロードできなかったのも原因のひとつかもしれません。とにかく、面白いとか興味が出たとかそんなのは思いもつきませんでした。概ねの原因はテキストの読みづらさから来る疲れです。テキスト量が多ければいいってもんじゃないです。完成した暁には、これを5時間読む羽目になるのかと思うと苦痛だ。たぶん。それとこれだけキツい感じがしたのは曲、つまりBGMがなかったからかもしれません。よっぽど酷い曲でない限り、やっぱりあったほうがいいなと痛感しました。
 とりあえずテキスト改善とBGMの追加、この2点にメドがつけばなんとかなるようなならないような気がします。少なくとも今のまま完成されると、個人的には手が伸びないですね。
 …………買ってみなければ変更されたかどうかわからないのが難しいとこですけど。
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