Kotonohander 体験版02(アルファ版)

■OMEGA STORM
■Multimedia Fusion 2
■横スクロールシューティング
■全年齢
■100円
http://www.geocities.jp/omega_stormest/

                                 (2010.10.20)
▼概要・システム
 エンディングで魅せたエキセントリックなヒロイン、さらにアニメ化されて最終回で伝説となったエロゲー『School Days』と、いまとなっては見る影もない気がする某メーカーが発売した根強いファンを持つシューティング『アインハンダー』を融合させた二次創作シューティング。 自機のタイプは2種類あり、使用できるのは1機種。残機数は1機のみで、敵の弾や体当たりを受けると即ゲームオーバーとなる。一応、スコアもある。
 自機は八方向移動で、攻撃は通常ショットのみで、正面にのみ発射が可能。特定の敵を倒して接触すると、その敵の武装を自分で使用できるようになる。この略奪した敵の武装は、武装を掴んだアームを上下に切り替えることで正面、または右下方向に攻撃が可能になる。この略奪した武装に何度か攻撃を受けると破壊されて使用不能になるが、背景が真っ黒で武装が見えないため自分でも把握するのが難しかったりする。
 あと、終了するたびにエラーがでる。実質的な被害は何もないが、いろいろと不安にさせる。
▼シナリオ・テキスト
 一応、ストーリーらしきものはある。……あるにはあるが、『アインハンダー』をベースに『School Days』を無理矢理混ぜ込んだパロディなので、まともに考えると負け。
▼イラスト・グラフィック
 自機や敵機は3Dモデルで作られているような印象を受ける。ボスのみ登場演出でターンするシーンがあるが、それ以外の機体は側面固定のグラフィックなので、見た目は結構寂しい。プレイできる面は『アインハンダー』の1ステージ目を踏襲してか、ビル群がひしめく夜のステージ。画面下部に描き割りっぽいビルがスクロールしていく様はチープだが、それはまぁいい。問題は、それ以外の背景が真っ黒なため、敵機はもとより自機の形もよく分からない。そのため、どこを狙っていいのか分かりづらい。ザコはともかく、ボスの場合はどこまでが機体なのかわかりづらいため、狙いが付けづらい。この辺はゲームシステムに絡む部分でグラフィックだけの問題ではないのだが、キャラクターのシルエットの分かりづらさは、ゲームの魅力のなさに直結するところなので、もう少し配慮した方がよいのではないかと思う。いや、もとのゲームも結構背景が暗いゲームなんだけどさ(苦笑)。
 敵の弾については背景が真っ黒なため見やすくはあるのだが、スピードが結構速いので避けづらい。結構ガチで殺しに来るタイプの弾なので、かなり厄介。
▼サウンド・SE
 曲はタイトル、機体選択、ゲーム中の3曲。タイトルと機体選択の曲は悪くないが、ゲーム中に流れる曲は、前奏で徐々に盛り上げようという感じっぽい曲なのだが、前奏のママ終わってしまうので(プレイできる範囲が短いから)ちょっといまいちな感じ。
 SEは決定から弾の発射音まで様々なところで使われている。こちらは特に問題なし。
▼総評
 面白れー! というよりは、なんじゃこれー? という印象。
『アインハンダー』と『School Days』の食い合わせはともかくとして、ゲームとして楽しむにはまだまだすぎるといった感じだ。荒削りとかじゃなく、できているパーツを組み合わせてゲームっぽくしてみた程度の完成度だ。

 さすがにこの構成のママ完成へ突っ走るとは思えないが、基本的な部分はこのままだとすると、ちょっとご勘弁かな。見た目的な問題もあるけど、とにかくシューティングゲームとしてつまらない。二次創作という点では、『School Days』よりも『アインハンダー』の色の方が強いので、そちらに興味がある人ならどうぞってなところではないかと思う。
戻る
inserted by FC2 system