まどりっくす 体験版

■αPRON
■NScripter
■アドベンチャー
■18禁
■無料
http://www.din.or.jp/~niura/apron/index2.html

                                 (2004.12.17)
▼概要・システム
 身勝手な両親のおかげで、古アパートの管理人として生活するはめになった高校生が主人公の(多分)エロ&ラブコメアドベンチャー。使用しているシステムはNScripter。添付されたreadmeには中断/再開不可とありましたが、実際にはセーブ/ロードは可能でした。前作に引き続き、サークルロゴが表示される時は時代劇でも始まるようなイカス効果音です。でも、何かしない限りそのままで先に進まないのは、ある意味問題かと思われます(苦笑)。
▼シナリオ・テキスト
 シナリオは、だいぶ説明不足の感がありますが、概要で述べたとおりです。サークルのサイトへ行っても何もないので、これ以上の詳細は不明です。説明不足なのは私の手抜きという側面もちょっとはありますけど、実際にゲーム内で説明されるのはこの程度しかありません。プレイしての推測ですと、主人公は高校生でゲーム開始時は夏休みの初日。その日からアパートの管理人生活が始まり、主人公もアパートで暮らすようになるといったところでしょうか。ゲームの期間は、おそらく夏休み期間中の8月31日までかと思われます。
 中身の方は、まぁアパートに住んでいる美人のお姉さんや同級生と仲良くなりつつ、エッチな生活を送りたいな/送ろう、といったラブエロコメディになるのだと思われます。ヒロインは、たぶん3人。後書きでは2人といってますが、3人の間違いじゃないのかな。その他の登場人物は、アドン&サムソンばりの筋肉兄弟と、おそらく前作『なぎさLOVEレッスン』のヒロイン、なぎさ先生とその娘さん(旦那は生きてます。登場するかどうかは不明ですけど)。この二人は、たぶん攻略対象にはならないと思います。先生の娘さんは幼稚園生〜小学校低学年クラスの年齢で、ロリ好みの方にはストライクかも。まぁ、癒しorほのぼの系担当? みたいな位置づけかな。

 テキストはノリと勢いだけで突っ走るタイプ。主人公の感情をそのまま口走しるので、描写などはほとんどありません。そのため、1日はかなり短くなっており、この調子でゲーム内期間一ヶ月なら、我慢できるかもしれません。ただ、主人公のノリとプレイヤーのノリがかみ合わないと、ただただ鬱陶しいだけなので、この辺は好みが分かれるかも。誤字(というか誤変換?)は結構多いです。
 あと、テキスト表示に関して突っ込みたい点が2つほど。ひとつは主人公が喋る時の1ライン目の空白が気になります。他のキャラが喋る時はここに名前が入るのですが、主人公が喋る時のみ空白になるのです。ここに主人公の名前が入らないことによるメリットがないので、入れてしまってもいいと思います。もうひとつはクリック待ちのハートアイコン。よく、ラブラブ光線全開の女の子が喋る時、セリフの最後にハートマークがついているのを見かけますが、アレと同じ印象をです。このハートアイコン自体がピンク色をしてるので妙に目立ち、よけいにそれを意識してしまいがちになってしまいます。なんというか、テキストが年がら年中発情しているような感じ。自分だけがそうなのか、はたまた他人にもそう見えるかは分かりませんが、個人的にはシンプルなものでもいいのではと思います。
▼イラスト・グラフィック
 キャラクター関連は、原画のレベルも塗りも前作とほぼ同レベル。安定していると見るか、進歩がないと見るかは人次第といったところでしょうか。立ちイラストは、メインのヒロインは2枚、その他のキャラは1枚です。イベントCGは何枚かありましたが、特筆すべきところはナシ。イベントCGの背景は手書きのCGです。こっちのレベルもそんなに高くないです。背景は、実写にエフェクトをかけたものです。若干、つじつまがあわない写真(アパートの外観と階段周りとか)もありますが、とりあえずは不問。撮り直してくれれば、文句ないんですがね。空や夕日といった場所が特定できないような写真は、エフェクトをかけずにそのまま使用しています。
▼サウンド・SE
 サークルロゴを表示する際など、SEはいくつかの場面で使われてます。が、BGMはナシ。そのSEも、使い方というか選曲が微妙な感じです。サークルロゴ時のもの意外は(笑)。
▼総評
 CDに入っている後書きに書かれているように、「今回はこんなノリの作品を作りますっ!」といった作風を知ってもらおうという体験版です。エロメインか、ラブコメメインかは分かりませんが、たぶんエロ重視じゃないかな。あまり奇をてらった設定ではないようなので、直球勝負といったところでしょうか。それだけに、真新しさはあまり感じなれないかもしれません。
 問題となりそうなのは、ボリュームだと思います。前作はかなり短かかったので、ヒロイン2〜3人分でどれぐらいのものになるのかと。まぁ、一ヶ月分の日常を面々書くだけでも実的なボリュームにはなるのでしょうけど、質的なボリュームに繋がるかは別問題なので、その辺をどうクリアしつつ、値段と釣り合っているかが完成版の評価の分かれ目になるのではないでしょうか。もっとも、前作を遊んだ人がどれぐらいいるかは分からないので、受け取る印象(ボリューム感)は様々でしょうけれども。 
 大作ではなく、軽く遊べてちょいエロソフトを求める人向け、って感じだと思います。ただ、この手のタイプなら「何で声入ってないの?」と突っ込まれ、その分評価が下がるかもしれません。人間、日に日に贅沢になっていくなぁ、うん。
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