MMJ体験版+α

■KAIMENSYS(ふえラムネ かも)
■システム不明
■アドベンチャー
■全年齢
http://fue-lamune.hp.infoseek.co.jp/kaimen/

                                 (2004.01.12)
▼あらすじ
広大な宇宙の彼方から地球の危機を伝えるため、ひとりの男がやってきた。
だが、満身創痍のUFOは力無く地球へと落ちていく……。

主人公・城島は、深夜にかかわらずUFO研究会会長、コバヤシの強引な誘いで各雑誌からの暗号を読み解いたUFOとの遭遇ポイントである近くの公園へ来ていた。どうせいつものように何も来ないだろうと思っていた城島の前に、というよりコバヤシの真上にUFOが落下してきたのだ! 落下ダメージで気絶するコバヤシ。その上に乗るUFOから、ひとりの男が現れた。地球人が聞き取れる範囲でいえば、MJという名前らしい。
「我が故郷はアブ星人に滅ぼされてしまいマシタ。次の標的は地球ですっ!」そう言って苦しみだすMJ。彼は地球上では3分間しか活動できないのだという。ピンチに陥ったMJに、城島は無理矢理融合されてしまうのだった。
▼概要・システム
 極めておバカなコメディ&パロディ満載のアドベンチャー。ベースはもちろん『MMR』(マガジンミステリー調査班)。これを押さえてないと楽しみ半減かもしれませんので、古本屋なり漫画喫茶で読んでおくことをお勧めしときます。

 システムは何を使用しているか分かりません。もしかしたら、自分で組んでるのかも。テキストスピードが変えられないのはちょっと痛いかな。ゲームのシステムは、画面下部のウィンドウに文字が表示されるタイプのアドベンチャー。ですが、キャラクターの表現から紙芝居のパロディです。まず、画面いっぱいに男の人の上半身グラフィックがあり、胸にゲームの舞台となる背景が表示されています。そして膝上まで描かれたキャラクターたちの下は割り箸が描かれ、画面の男が持って動かしているのです。表情が変わる時は割り箸を回したり、「ビクッ」とした時は一瞬割り箸を上下に動かしたりと、中の人の手がヒョコヒョコ動いているのを見ると、なかなかに微笑ましいです。
▼シナリオ・テキスト
 テキストは、まぁバカなテキストという一点につきます。そして、このゲームにはそれがとても正しいと思います。緻密な描写や細かい心理状況など、そういったものではなく、バカな設定とバカな状況とネジが数本抜けたキャラクターたちと、いかにばかばかしく下らないやり取りがキモだと思われますので、このまま突っ走ってもらいたいですね。
▼イラスト・グラフィック
 キャラクター等のイラストは、それほど高いレベルはありません。少々野暮ったいですが、あまり問題ないと思います。システムまわりで説明した通り、紙芝居を意識しているのでキャラクターのまわりは切り取りの余白があり、膝下からは割り箸となっています。背景は実写。ほとんどエフェクトはなく、夜のシーンのみ画面全体がブルーのマスクがかかっているようです。
▼サウンド・SE
 サウンドまわりは意外と充実。コメディタッチのゲームの雰囲気に合った、不思議で明るめなものばかりです。なかなかに侮れません。SEもコメディっぽく、チープさ漂うものばかり。
▼総評
 のっけからバカバカ書きまくってますが、このゲームについては褒め言葉のつもりです。気を悪くしたらごめんなさいね。

 で、そのバカさ加減あふれる『MMJ』ですが、おそらくそれを計算し、狙っていると思われます。プレイアビリティの部分では不満がありますが、本編のノリはこのまま突っ走って笑いとお約束の詰まった娯楽作品に仕上げてもらいたいです。中の人にもがんばってもらいたいかも(笑)
 ちなみにMMJとは、コバヤシが会長のUFO研究会の会誌、『魔我陣学園ミステリージャーナル』の略です。でも、MJはメガドライブのマイケルジャクソンを彷彿させます。ダブルミーイングかもしれません。

 なお、オマケで「コバヤシ君のUFO誘導」ゲームが付いてます。テンキーを使った旗挙げゲームです。最初はほんのちょっとだけ楽しいんですが、単純なのですぐ飽きます。
戻る
inserted by FC2 system