SUPERまてまてレーザー(わくわく版)

■瞬殺サレ道?
■オリジナルシステム
■全方位シューティング
■全年齢(?)
■無料配布
http://ss-do.hp.infoseek.co.jp/

                                 (2009.09.13)
▼概要・システム
 むやみやたらとターゲッティングするロックオンレーザーと野太い「SUPERまてまてレーザー」を駆使し、目の前に出現した「エクリプス・カリフラワー」を撃破するシューティングゲーム。サイトの説明だと横スクロールシューティングとなっていましたが、縦にもスクロールするので全方位シューティングにしてみた。

 システムは上記の通り上下左右にスクロールする全方位シューティング。だが無限に移動できるわけではなく、設定されている枠内のみ自在に動くことができる。コレは敵も同様の制限を受ける。
 操作は方向ボタン(カーソルキー)で移動、レーザーボタン(Z)、ダッシュボタン(X)を使用。自機からは一定範囲内のすべての敵をロックオンするロックオンサイトが常に放出され、その状態でレーザーボタンを押すとロックオンをしたターゲットに向かって誘導レーザーが発射される。発射直後はロックオンサイトが放出されず、そのタイムラグ後に再放出となる。レーザーボタンを長押しすると「SUPERまてまてレーザー」が発射可能になる。ボタンを押す長さによって太さが変化する。「SUPERまてまてレーザー」の溜め、または発射中はロックオンサイトは放出されない。基本的に自機は自動で敵に向いており「SUPERまてまてレーザー」を発射する際に狙いを付ける必要はないが、長押しを始めた時点で発射方向が固定されてしまうので、その方向以外には発射できない。また、「SUPERまてまてレーザー」は敵レーザーを消失・貫通する効果がある。ダッシュボタンはその名の通り、押している間は自機をスピードアップさせる。
 自機は3機。その場復活タイプなのだが、やられた後の無敵時間がないに等しいので、やられた状況によっては一気に2機ほど無駄にすることもある。スコアはないが、画面上部に敵のライフメーターがあり、これを0にすれば撃墜となる。敵は「エクリプス・カリフラワー」1体のみで、倒せばクリア。画面構成はクォータービュータイプ。敵との距離により、自機周辺が拡大縮小されるっぽい。
 なお、起動前にはグラフィック関連の環境設定、起動後にはパッドのボタン設定が可能。ボタンの設定はセーブされないのが残念。
▼シナリオ・テキスト
 ないです、ないない。
▼イラスト・グラフィック
 自機と敵が非常に見づらい。自機は白いドットを使って描いたような点画状態で、何となく形が分かる……ような気がする? というほど視認性が悪い。プレイを重ねれば自機の居場所が把握できるようになるが、それは自機を目で確認できるというわけではなくレーザーの発射地点からそこにいることが分かるという逆説的な把握だ。おそらくレーザーを美しく見せたいというのが根底にあり、それを活かすために背景が黒(紺)ベースのCGになったのではないか。そこから自機の形がこうなったのではないかと思うが、それでも自機が分かりにくいことには変わりない。
 ボスについても非常に形状が把握しづらく、どこを攻撃すればダメージを与えられるかが分かりにくい。おそらくパッケージに描かれたCGがボスなのだろうが、ゲーム中に形状を把握できるのが、誘導レーザーをロックオンしたときというありさまだ。ダメージを与えてロックオンできる場所が減って「ああ、足が減ってきてるんだな」という程度しか認識できない。敵の状態は画面上部のメーターを見て把握しろということなのだろうが、遊びづらいことには変わりない。
 敵味方ともにレーザーは暗闇に映えてとても綺麗。そのために色々捨ててるところはあると思うが、綺麗であることには違いない。
▼サウンド・SE
 サウンドは特に文句はない。SEもロックオン音、爆発音など不足はない。
▼総評
 特異で個性的なシューティングであることは間違いないのだが、体験版ということもあり1面で終わってしまうため一発芸という感じを強く受けてしまう。最初は良いが、すぐ飽きるタイプとでもいうべきだろうか。
 初プレイ時はよく分からないうちにゲームオーバーになってしまい難易度の高さに投げ出しそうになるが、しばらく遊べばクリアできるようにはなる。ただ一度クリアできるようになってしまうと、敵の周囲を回りながら誘導レーザーと「SUPERまてまてレーザー」を撃つという単純作業の繰り返しになってしまうのだ。敵の攻撃もレーザー→高速誘導ミサイル→レーザーの繰り返しなので、さらに作業感が増していく。さらにこの高速誘導ミサイルが超高性能でスピードも速く(PCエンジン版ガンヘッドの最高段階のホーミングミサイル並)、常にダッシュ状態でなければ避けることができず、また避けていても急旋回で追っかけてくるので必ず撃墜しなくてはならない(敵レーザー発射までに全ミサイルを撃墜できなければ、そのターンは敵への攻撃は見送り、みたいな感じになる。なお、発射音は確認できるが、飛んでいるミサイルを把握するの方法は基本的にない)。

 完成に向けて面構成、というよりボスの攻撃法の確立により面白い物になるかもしれないが、現時点では保留といった感じ。せめて、敵味方の視認性を挙げ、プレイしやすくして貰いたいと思う。ニコニコ動画でプレイ画像、またサイトで体験版をダウンロードできるので、よければ自らの手で触って判断をしてみて欲しい。
 なお、ウチのモニターは結構古めな三菱のダイアモンドフラット(ブラウン管)で、そのために黒い部分がつぶれて見づらいのかと思ったが、ニコニコ動画で見た映像を見る限り特にウチのモニターが悪いわけではないらしい。

 ちなみに私は「わくわく」が来る前に「作業」を感じてしまいました。画面暗すぎて敵の足を落としてもそれが分からず、壊したりやっつけたりする感じが手(意識)に残らないのが、大きな理由なんだと思う。
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