反動拳銃シルフィード体験版 | ||
■稲荷ドロップ ■オリジナルシステム ■横スクロールアクションゲーム ■全年齢 ■無料配布 ■http://www7b.biglobe.ne.jp/~inaridrop/ (2009.09.14) |
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▼概要・システム | ||
複数の銃の中から一つを選び、画面上に配置された特定のブロックを壊していく面クリア型横スクロールアクションゲーム。個人的には「面クリア型面クリアタイプ」のアクションパズルといいたくなる作品。大事なことだから2回言ったわけじゃありません(笑) ゲームのモードは、「BREAK TARGET」「TRAINING」「REPLAY」「KEY CONFIG」「RANKING」の5つ。 「BREAK TARGET」は、「LEVEL1」「LEVEL2」の2つの難易度でゲームをプレイすることができる。それぞれの難易度でマップが違うため、この体験版では計20面分を楽しむことができる。 「TRAINING」は、プレイしたい面を選択して遊ぶことができるモード。選択できる面は 「REPLAY」はプレイ後にセーブしたリプレイデータを再生して見ることができる。リプレイデータは、各モードプレイ後に保存することができる。保存したリプレイデータは、配布することが可能。 「KEY CONFIG」はジョイパッドでの使用ボタンの変更、「RANKING」は各モードのクリアタイムを見ることができる。 なお、完成版ではこれに加えて物語を追ってステージをクリアしていく「ストーリーモード」が追加されるらしい。 ゲームのルール、ひとまず体験版でプレイできる「BREAKTARGET」のルールは、制限時間内に面に設置された黄色いブロックをすべて破壊すればクリアとなる。だがこの制限時間は1面だけの制限時間ではなく1面から10面までがワンセットとなっていて、10面まで通してクリアして初めてクリアとなる。 ゲーム画面にはキャラクターと黄色いブロックのほか、破壊できないブロックとひびの入ったブロックがある。ひびの入ったブロックはショットを撃ち込むことで破壊が可能。また、画面上部にはショット用のエアメーターがあり、ショットを撃ちエア切れになるとショットが使えない(ショット発射に必要なエアは銃によって異なる)。そのメーターの上にハート形のライフゲージがあるが、現在では未使用となっている。たぶん、ストーリーモードで使用されるのだろう。 使用するボタンは方向キーとショットボタン、ジャンプボタンの3つ。方向キーは左右が移動、上+ショットで真上にショットを発射、下+ショットは地上では反動と硬直を減らし、空中では真下にショットを発射できる。ジャンプボタンは長押しすることで、若干だが空中での移動制御が可能になる。ショットとジャンプボタンの同時押しで、バックステップ(マニュアルには壁際前提となっているが、壁がなくても可能)。ショットボタンはキャラクターが向いている方向、または方向キーを押した方向にショットを撃つことができるのだが、その際にキャラクターが撃った方向とは逆の方向に反動がある。使用できる銃の種類は5つ。銃には「反動」「射程」「連射」「消費」の4つの項目があり、平均的な能力の銃もあれば連射能力は高いが他はからきしだったり、逆に連射能力は低いが貫通能力があったりと銃によって性能が大きく異なる。ショットはブロックを破壊するだけでなく、ジャンプ中に方向キーを下に向けて使えばさらに高いところに移動できたり、銃によっては空中でホバリングすら可能になる。地上では反動を活用して移動手段に使うなど、銃の特性を理解して使いこなすのがこのゲームのポイント。 |
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▼シナリオ・テキスト | ||
バックストーリーやキャラクター、使用する拳銃には設定が作られているが、体験版ではマニュアル以外に披露しているところはない。これらの設定は、完成版で実装される物語を追ってステージをクリアしていく「ストーリーモード」で明らかにされていくのだろう。 | ||
▼イラスト・グラフィック | ||
ファミコン初期のようなチープなドット絵。だからダメとかいいとかいうわけではなく、ゲームの身の丈に合っている。ただそれはこの画面サイズだから気にならないだけかもしれない。個人的にはもうちょっと大きな画面でプレイしたいが、その際に単純にグラフィックを拡大した場合、ちょっと大味というか物足りなく感じるかもしれない。 | ||
▼サウンド・SE | ||
タイトル画面とゲーム中に2曲が使用されている。タイトル画面の曲はしっとりとした感じ。ゲーム中に使用されている曲はなんかこうせかされているような感じの曲で、ゲーム内容にあっていると思う。タイム切れ直前(タイムが赤く表示される頃)は、より切迫したような曲、または通常曲を早回ししたような曲になると、焦りでミスを誘うような演出になるんじゃないかと思う。 SEはタイトルメニューでカーソルを動かした時とショット音に使われている。ショット音は、使用する火器によってすべて違います。 |
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▼総評 | ||
小粒ながらも楽しめるゲームで、息抜きにワンプレイのつもりがついつい遊んでしまう面白さがある。もどかしさのある操作感も悪くなく、むしろ自分の思うとおりに動かせた時の満足感に繋がっている(もっともこれは、意図してできたものではないと思うが)。重力下で遊べる操作性のいい『アストロロボササ』って感じかも。使用する銃によって攻略方法がガラリと変わるのも功を奏しており、何度プレイしてもマンネリ感を覚えることなく楽しむことができる。 個人的にお願いをするとしたら、もう一回り大きい画面でプレイしたいということぐらい。さすがにフルスクリーンだとドット絵の荒さが強調されて見た目が厳しくなってしまうだろうが、現状の640x480ではやはり少々小さい。せめて800x600ぐらいまで大きくなってくれると嬉しいところだ。いや、もっと大きくなってくれるなら、それはそれでOKですけども。 大作志向の人にはちょっと物足りないだろうが、小粒でさっくり遊べるゲームや面白いアクションパズルを求めている人にはお勧め。コミケで頒布した体験版と同じ物がサークルサイトでダウンロードできるので、プレイしてみて欲しい。なお、ニコニコ動画でスタッフの最速プレイを見ることができる。常軌を逸したプレイで一見の価値があるが、一度自分でプレイしてみないとその異常っぷりがよく分からないと思う。プレイ後に鑑賞してみて欲しい。 |
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