ぷりぷりプリテンダー ポールピア殺人事件
〜消えた七色彗星を探せ〜 体験版

■精霊街
■DxLib(?)もしくはオリジナルシステム
■アドベンチャー
■全年齢
■無料配布
http://seireigai.com/

                                 (2007.04.06)
▼あらすじ
 天才少年さいによって作られたプリテンダーチャムレット。何者かになりきる妄想力をエネルギーに変身を可能にするこのアイテムを手に、海老野ぷりはプリテンダーとして活躍? していた。
 久しぶりの休日にぷりとさいの2人は、ポールピア遊園地に遊びに来ていた。だが、そこで殺人事件が起こり、遊園地は閉鎖されてしまう。そして2人は、事件解決に乗り出すのだった。
▼概要・システム
 システムは正直なところよくわからない。ウィンドウ枠に「DxLib」と表示されており、同名のゲーム制作ツールかと思って調べてみたのだが、そのツール自体あるのかないのかハッキリしない。googleで調べた結果、その大半がDxlibというC++言語用の2Dゲームライブラリで、これ自体はNScripterや吉里吉里2のようなツールではない。また、別に「DxLib」という名前のツールが「あるっぽい」らしいのだが、公開しているところまでは辿り着けなかった。そのため、オリジナルシステムと併記してある。
 改めてこのゲームのシステムなのだが、正直かなり厳しい。まずマウスが使用でず、フルキーボードオペレートってことだ。さらにメッセージスピードの切り替えやウィンドウモ/フルスクリーンの切り替えといった、ごく普通にあるシステム的なものが一切ない。終了させるためのコマンドもない。ノベル・アドベンチャーツールが充実してきている今日において、さすがにコレはどうなのよって感じだ。
▼シナリオ・テキスト
 シナリオは事件が起こるプロローグまでです。正味5分ぐらい。本当にプロローグなので、この先、事件を巡って話が進むんだろうな、ぐらいのことしか分かりません。2作目らしく冒頭で前作についてちょっとだけ語られるのですが、本当にちょっとだけなので遊んでいない人は状況が分からないのが残念なところ。全体的に真面目というよりは、コメディチックな変身ヒロインによる推理モノになるっぽいです。
 テキストは判断できるほどの分量がないのでわからないが、音引きがアンダーバーになってしまっているように見える。(例:「プリテンダー」が「プリテンダ_」に見える)間違いではないと思うのだが、システム的な問題ならちょっとどうにかして欲しいところ。
▼イラスト・グラフィック
 背景からキャラクターまで、すべて一人で賄われている。
キャラクターは、ものすごくすごく人を選ぶと思う。非常にネタ的なキャラクターなので、一見してスルーしてしまう人も多いと思う。立ちイラストは、各キャラ数点ほどある。さすがに主人公のぷりとさいはちょっと多め。
 背景はCG。とはいっても、現在のアドベンチャーゲームの背景のようなものではなく、80年代のパソコンのアドベンチャーゲームのようなCG。ディテールがものすごく少なく、一見手抜きに見えますが、これはこういうものだと思えばあまり気にならないと思う。所々グラデーションとかかけてあり、手抜きという感じはない。が、ウィンドウ全体に背景が表示されるタイプではなく、左右を切ってあるため画像自体はそれほど大きくなく、こぢんまりとしている。
 あーでもパッケージイラストは、キャラデザインはともかく結構手間かかっていそう。
▼サウンド・SE
 曲はフリーで提供されているものが1曲使われている。mp3らしい。ただループさせているだけなので曲がぷっつり切れ、また頭から再生という感じなので少々興ざめ。フェードアウトと再生開始のぷっつり感をもう少し緩和すればよいのにと思う。SEは使われていない。
▼総評
 シナリオ面に関しては、評価できるほどないので保留。前作があるようなのですが、サイトを見ても前作の前編しかわからないので、ボリュームその他の評価どころか推測も出来ないのが残念。
 だが、システム面の使いづらさから、全体的な評価は低い。なによりマウスが使用できないのは痛い。とにかく、システム面をどうにかして欲しいところだ。

 パッケージイラストを見ると色々なパロディが混ざっており、改めて見るとニヤニヤできる。背景などを見た感じ、80年代のアドベンチャー+ネタチックな推理パロディを楽しめそうな気はするのだが、現状では積極的に触りたいとは思えない。もうちょっと製作が先に進んでからどうしようかな、といった感じだ。
 この方の同人誌はコミティアなどで見たことはあるが、その時見た本とこのソフトのイラストとはタッチが全然違う。もしかしたら、芸風広いのかも。
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