まどりっくす　体験版 Ver 1.5
	■αPRON ■NScripter ■アドベンチャー ■18禁 ■無料 ■http://www.din.or.jp/~niura/apron/index2.html 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　（2005.06.04）
	▼概要・システム
	概要はコチラを参照。当たり前ですが、同じです。 　システムは以前の体験版（以下『Ver1.0』）と同様にNScripterですが、画面レイアウトなどゲームシステム部分が変更されています。 　まず、メッセージウィンドウが大きく変わりました。Ver1.0では画面下部に横長のメッセージウィンドウが置かれていましたが、Ver1.5では両端をカットして画面縦比率で1/3ほどのウィンドウに変更されました。そしてキャラクターが話すときは、キャラクターに向かって縦長の三角形が出現して、メッセージウィンドウがフキダシになるような感じになっています。テキストの頭に名前を入れる必要がなくなり、誰がしゃべっているか一目瞭然でいい感じです。ただ、システム優先のためか、表示される文字が非常に小さくなっていて残念。また、テキストに人の名前が残っている部分もあるので調べて取ったほうがよろしいかと思われます。（言葉だけでは分かりにくいので、後で写真を付けるかもしれません。） 　もう一つはシステムメニュー。Ver1.0では右クリックで表示されたメニューですが、Ver1.5では画面右上の日付の下に表示されている「MENU」アイコンをクリックすることで呼び出せるように変更されました。メニューの内容は、「セーブ/ロード/もどる」の３つ。しかし、システム構築が徹底していないためか、選択肢が表示されているときに右クリックを押すとメニューが開いてしまいます。デバッグのために残してあるのかもしれませんが、統一した方がいいと思います。 　個人的には右クリックでもアイコンクリックでもメニューが開かれるようになってくれると楽でいいです。なお、通常の右クリックの機能はウィンドウ消去です。
	▼シナリオ・テキスト
	シナリオやテキストについては、ほぼVer1.0と同じ。一字一句覚えているわけではないので断言はできませんけど。変更・追加部分は、アパートの住人キャラクターが３人追加、ヒロインのイベント追加です。新キャラ３人のうち２人は野郎、１人は同サークル作品のヒロイン、なぎさ先生（コチラを参照）。野郎２人はともかく、なぎさ先生と娘さん（幼女）は攻略できないと思われます。オマケのお色気シーンがあるかないか程度ではないでしょうか。
	▼イラスト・グラフィック
	グラフィック周りは、ほぼ据え置き。新キャラクターの立ちグラフィックと、ヒロインに１，２枚立ちグラフィックが追加された程度です。イベントCGの追加はありません。背景は写真にエフェクトをかけたものを使用。追加されたヒロインのイベント用に１、２枚ほど背景写真が増えているようです。それにしても、写真によってエフェクト掛かり具合が違うような感じを受けるのは気のせいなのかな？
	▼サウンド・SE
	ナシ。readmeには使用している素材先が記されていますが、ゲーム中は一切音が鳴りません。このサークルの肝であるタイトルロゴでも音がしない点で、Ver1.0よりパワーダウンです。 　蛇足ですが、サークルロゴ画面で一度左クリックしないと（右クリックではダメ）タイトル画面に進めないのは、いかがなものかと思います。
	▼総評
	えーっと、今回の体験版は「ちゃんと作ってますよ!?」といったサークルスタッフの叫びが聞こえて来そうな体験版です。もっとも、最後の方は声が聞き取れないぐらい小さくなるような感じで（笑） 　細かい部分部分を見れば制作が進行している様子は見て取れますが、同時にほとんど変わらない部分も少なくありません。その変わっていない部分がシナリオなのでボリュームはVer1.0とほとんど変わっておらず、停滞いているようにも見えます。　とはいえ、あれから半年も経ってますので、この夏には完成するのではないでしょうか。夏を逃すと、ネタ的にちょっとキツいですしね。 　購入対象は前回のレビューと変わらず、軽く遊べて（あまりボリュームを求めすぎないように！）ちょっとエロいゲームを求める人向け。ただ、ノリと暴走と妄想に生きるアホっぽい主人公がダメなら、回避した方がいいかもしれません。 　個人的には、メッセージウィンドウが無駄に大きくなったのに、文字が小さくなって読みにくくなったのが痛いかな。